海幸彦師匠について

海幸彦師匠と兼浩(自分)との出会いは仕事上で、師匠はおしゃれな洋菓子店経営、自分はその店のデザイナーとして知り合った。師匠の乗るランクルの後部窓にはデカデカとチヌのステッカーを貼っており、釣り好きとすぐわかるような車に乗っていた。自分の祖父が漁師でついて行くことがよくあった事と、ヘラブナ釣りをしていたので異種の釣りではあるが合うたびに釣りの話が増えていったのを思い出します。初めて師匠に釣りに誘ってもらった時のことはよく覚えていて、その頃はふたりとも岡山在住のため釣り場となる宇和海までは車で4時間の道のり。当時自分にとっては師匠ではなくクライアントな為言葉選びも気を使いながら話してたように思います。というより緊張して話せない感じでしょうか。その道中車内の様子は全くの無音で時折師匠が煙草を吸う音を後部座席でただ聞いている状態。おおよそそのような感じで4時間、仕事終わりの7時くらいから釣り場へ向かうのであります。二人居て音楽も無く無音で殆ど喋らないという状況は経験が無いので、なぜ無音なのかを後に聞くと釣るイメージをずっとしているのだと。その辺りから師匠に魅力を感じるようになって行ったと思います。夜中に宇和島へ到着し、ぼん平というコの字カウンターの料理屋さんに入り左手の特大クエ魚拓前の席に座り師匠がカツオのたたきを頼んだので自分も同じカツオのたたき定食を食べました。そこから1時間ほど車で走った所で釣宿に到着し仮眠して早朝から養殖小割でかせ釣りをしました。釣りはなぜか初めての釣りで勝負となっており、量か長寸で勝負が決まるというものでした。

続く・・・

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